時事・評論 社会

イスラム移民 飯山陽:著 扶桑社刊

【概要】

イスラム移民を受け入れることに対する日本社会への影響について。

その問題提起である。

イスラム移民を受け入れると、日本にどのような影響が出てくるのか?

日本で起きている、起こりつつある問題、ヨーロッパの移民政策の問題が良く理解できる。

【テーマ】

多文化共生はできるのか?

いろいろな経緯で増加傾向の日本に住む外国人。

著者はその中でも、イスラム教徒の人々との共生における問題について語っている。

日本で起きている、また起きつつある問題。

ヨーロッパの国々での移民政策において起きた問題。

これらがわかりやすく解説される。

・土葬の問題、川口市のクルド人問題。

文化の違いに、相互理解は必要だと思う。

しかし法を守る。日本人であろうと、外国人であろうと、日本での生活は日本の法律が適応されるべきと思う。

・ヨーロッパの国々で実施されてきた移民政策における問題

イギリス、ドイツなどの移民政策は多くの問題を抱えることとなっている。

文化、宗教の違いによる現地社会との衝突。

犯罪、治安問題。

過激派によるテロ。

政策の見直しを行っているようだが、なぜ見直しが迫られているかは大いに参考にしなければならないと思う。

著者は、これらの問題にもっと目を向けるべき、考えるべきと主張する。

既に日本の政策は移民受け入れの方向。

労働力不足を補う策の一つとして、この流れは変わりそうにない。

それは、大企業、資本家は得をするが、

競合する日本人労働者にとって良いことではないという。

政治にも注視していきたい。

【結び】

「イスラム化」という言葉も出てくるのだが、

日本の治安の良さや文化は大切にしたい。

本書を読むことで、さらに知りたいことも出てくる、疑問点などもある。

イスラムの文化についてもっと知る必要があると痛感した。

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  • この記事を書いた人

hirokuluto

Hirokulutoと申します。このブログでは、本の紹介をさせていただきます。 1966年(昭和41年)生まれ。1988年(昭和63年)に大学を卒業し、サラリーマンに。平成を経て、令和4年に早期退職。 読書を通して、自分の頭で考えたい。『人が良く生きるとは?』など。

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