「概要」
知力は生きる力であり、身体と同様に鍛え方、保ち方があるという話。
その具体的な考え方、取り組み方がわかりやすく解説される。
「主題から」
1.老いにはいろいろな不安が付きまとう。
最たるものが「死」だとして、不安に対しどう考えるか?
「不安と闘わず、充実した感覚、安らいだ感覚が内側から湧いてくる状況に自分を置くと良い。」とある。
不安と闘わないようにするには、本書では論語や浄土宗の教えなどを例に挙げているが、
自分で納得できる言葉や考え方を見つけ、不安とうまく付き合うのがよいのだろう。
それでも時間が経つと、また不安に苛まれたりすることも。
その時ごとに立ち帰ってうまくやり過ごすまでなのだ。
2.身体を整える大切さ
知力を保つには、また鍛えるには、
新たな知識を得て、理解し、活用したり、深く考察したりする。
そのためには身体が整っている状態が必要だ。身体が整っているとは?
「自然体」という言葉が出てくる。
良く言われる、耳にする言葉だが、本書を読んで改めて納得なのだ。
3.文化は知性、つまり知力と教養として私たちに宿る
文化は、人々が長い歴史の中で築いてきた価値観、知識、思想の積み重ね。
時に精神的な支えとなるもの。
文化を学ぶことで、知識が増え、感性が豊かになり、視野が広がる。
こうした教養や知識が、私たちの知力として身につき、生きる力となるのだということ。
「結び」
60代。
時間的にも余裕ができ、
不安と闘わないようにすれば
知力を鍛えられる時でもある。
それは、生きる力を得て、精神的に充実した人生を送ることにつながるのだ。