哲学

60代からの知力の保ち方 齋藤孝:著                (60代からの生き方)KADOKAWA刊

「概要」

知力は生きる力であり、身体と同様に鍛え方、保ち方があるという話。

その具体的な考え方、取り組み方がわかりやすく解説される。

「主題から」

1.老いにはいろいろな不安が付きまとう。

最たるものが「死」だとして、不安に対しどう考えるか?

「不安と闘わず、充実した感覚、安らいだ感覚が内側から湧いてくる状況に自分を置くと良い。」とある。

不安と闘わないようにするには、本書では論語や浄土宗の教えなどを例に挙げているが、

自分で納得できる言葉や考え方を見つけ、不安とうまく付き合うのがよいのだろう。

それでも時間が経つと、また不安に苛まれたりすることも。

その時ごとに立ち帰ってうまくやり過ごすまでなのだ。

2.身体を整える大切さ

知力を保つには、また鍛えるには、

新たな知識を得て、理解し、活用したり、深く考察したりする。

そのためには身体が整っている状態が必要だ。身体が整っているとは?

「自然体」という言葉が出てくる。

良く言われる、耳にする言葉だが、本書を読んで改めて納得なのだ。

3.文化は知性、つまり知力と教養として私たちに宿る

文化は、人々が長い歴史の中で築いてきた価値観、知識、思想の積み重ね。

時に精神的な支えとなるもの。

文化を学ぶことで、知識が増え、感性が豊かになり、視野が広がる。

こうした教養や知識が、私たちの知力として身につき、生きる力となるのだということ。

「結び」

60代。

時間的にも余裕ができ、

不安と闘わないようにすれば

知力を鍛えられる時でもある。

それは、生きる力を得て、精神的に充実した人生を送ることにつながるのだ。

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